フェンスの向こうのアメリカ(vol.2)

スポンサーリンク

<< vol.1 vol.2 vol.3 >>

caf9d136d4d5940e8e2485bb063e3c93_s 海岸沿いの市営の駐車場に車を置き、キャリアからサーフボードを降ろした。
カンカン照りの眩しく熱い砂浜に出て、手ごろな場所を見つけて茣蓙を広げ、デッキチェアを置くと、ビキニ姿になった女の子二人は目の前の海を眺めながら、もっぱら日光浴にいそしんでいた。
今と比べると実際にサーフィンをする女性は少なかったが、健康的に日焼けしたサーファーガールが流行っていた時代。
俺だけが、膝くらいしかないような辻堂のしょっぱい波に乗っていた。

海に出て波乗りをしていると、知らぬ間に潮に流されて、自分のいた場所を見失ってしまうことがある。一休みしようと海から上がって二人のいる場所を探すと、白いデッキチェアに寝そべっていたティナが眩しそうにこっちを見ながら大きく手を振って迎えてくれた。img_6650
じりじりと照り付ける太陽もてっぺん近くに差し掛かり「そろそろ腹も減ったし帰ろうか」ということになった。
帰り支度をしていると、ティナが「ねぇ、私にボード持たせて!」とボードを抱えると、「先に行ってるね~!」と嬉しそうに駐車場へと小走りで駆けていった。
俺たちも荷物を持って後を追おうとすると、その先でティナが二人の男相手になんだか揉めている様子。
思わず幸香と顔を見合わせて、慌てて二人で駆けつけると、どうも英語でガンガンまくし立てていたのはティナの方で、タジタジとなった男達の方は、困ったような表情ですごすごと立ち去るところだった。
「どうした?」と聞くと「よくわからなかったけど、ナンパされそうになった!」と怒り心頭のご様子。

ティナをナンパしようとした男達も、見た目日本人の可愛い女の子だと思っていた相手が、いきなり英語でビービーまくし立てたんだから、さぞやビックリしたことだっただろう。

<< vol.1 vol.2 vol.3 >>

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。