フェンスの向こうのアメリカ(vol.3)

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hakosuka322 海を後にして横浜まで戻った。
ティナが住んでいたのはエリアXと呼ばれる地域で、こちらは本牧のベースから離れた根岸の高台にあった。
その米軍根岸住宅へ続く坂道を上っている途中に、なんと車がガス欠して動かなくなってしまった。

坂の途中に車を止めて、急いで下のGSまでガソリンを買いに走り、ポリタンクにガソリンを入れてもらって車のところまで戻ると、なにやら賑やかな声が聞こえてきた。

車の横で見知らぬおじさんとティナ達が楽しそうに話しをしていた。家の前に車が止めてあったので何かと思って出てきたらしい。ここでもティナの楽しい日英語で盛り上がっていたようだ。
戻ってきた俺に気がつき「おもしろいおねぇちゃんだねぇ!」と笑顔で言うおじさんに、家の前に駐車したことを詫びて、ポリタンクからガソリンを入れた。

よし、イグニション点火!
hakosuka222 キュルル…キュルル…
あれ?セルは回るんだがエンジンがかからない?
「おっかしいなぁ?」
そこへ横から先ほどのおじさんが顔を覗かせて
「ボンネット開けてみな」
「あ、はい」
「ここを開けてさ、そこにこうやってちょっとガソリンを浸してやれば…と、よしOK!もう一回やってみな!」
ヴオン!!ヴオン!!
「おじさん、ありがとう~!」
ティナの明るい笑顔と声に、おじさんも満更ではなさそうに手を振って見送ってくれた。

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